海外向け通販「越境EC」を始める前に最低限必要な準備と知識

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海外向け通販「越境EC」を始める前に最低限必要な準備と知識

来年2020年の東京オリンピックに向け、訪日外国人誘致に力を入れてきている日本政府の試みも功を奏し、2019年4月の訪日外国人数(推計値)は290万人を越え前年同月比+0.9%となっています。
■ 記事引用元・・・訪日外国人動向2019 – 観光統計 – JTB総合研究所

世界中から日本へ訪れる外国人数が増えるという事は、日本国内にしか存在しないような素敵な商品や商材について、知ってもらえるチャンスが増えるという事にも繋がります。

つまり、その知識や情報を持ち帰る人も増える訳ですから、そういった世界中の人たちに向けてのビジネスチャンスも、今後どんどん増えてくると予想出来ます

そこで、海外国へも自社オンラインショップ(ECサイト)をアピールし、日本を越えて通信販売を行う越境EC」を始める前に最低限準備しておきたい事や知っておきたい点などを、経験を元にご紹介したいと思います。

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越境EC向けオンラインショップに最低限必要な準備

越境ECに対応したオンラインショップ(ECサイト)を始める前には、最低限以下の事が必要となってきます。

英語版のサイトを別に準備する:
本当は言語毎のサイトを作るのがベストなのですが、そんな事は急には出来ません。そこで、世界で通じる可能性が高い「英語版のサイト」だけでも準備しておきます
海外へ発送する際の運送業者:
海外へ荷物を出荷するには、海外発送に対応している運送業者が必要となりますが、経験上一番おすすめなのは、世界中に存在する「EMS(国際スピード郵便)」です
「EMS」はゆうちょ銀行(郵便局)で取り扱っており、1個ずつ持ち込みでの出荷も可能で、荷物の追跡も出来、配達日数も早く、保険も付いている(追加で付けれる)ので、ショップ側、お客側共に安心度が高まります
また、出荷伝票には税関で必要な資料も添付しなければなりませんが、そのほとんどがEMSの伝票には含まれています
海外への送料(運賃)は重さで変わる:
海外への送料(運賃)計算は、通常重さで変わってきます。そのため、荷物を量るための量り機が必要になってきます

荷物の重さを量るのにおすすめの「はかり機(重量計)」

荷物毎にインボイスの作成が必要:
海外へ荷物を出荷する際、税関で必要となる内容品に関する書類の一つである「インボイス」の作成が必要となります(国によって必要枚数が異なります)
なお、EMSで出荷を行うのであれば、この「インボイス作成」含め「必要書類」の印刷を、「郵便局」が運営する「国際郵便マイページサービス(無料)」で行えます
(荷物に添付するための袋である「パウチ」の請求は、最寄りの「郵便局」で行えます)

2021年1月1日以降は必須の「EMSラベルの作成と印刷する方法」

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国によっては受け取る際に別途関税などが発生する:
荷物を受け取る際、国によっては関税・輸入税・通関手数料などが発生する場合もあり、案外自国の関税などは知らない事も多いため、お客側へこの告知をする必要があります
クレジットカード決済の導入:
海外からのお客に提供する支払い方法として、クレジットカード決済の導入は必須となります
銀行振込などに対応させると、送金や受け取る際に高額な手数料が発生する他、送金まで数日を要してしまいますが、クレジットカード決済であれば、オンライン上ですぐに完結し、決済手数料も数パーセントで済みます

初めての越境ECにおすすめなクレジットカード決済サービスは、簡単に導入が可能で、世界的に知名度も高く、メールで決済依頼も可能な「PayPal(ペイパル)」です

また、世界中で利用されている「Shopify(ショッピファイ)」と「SBペイメントサービス」を連携させる事で、クレジットカード含めたたくさんの決済に対応出来るため、国内・海外へのオンライン販売を手軽に始められます
「Shopify」と「SBペイメントサービス」との連携で簡単に多数の決済手段を導入!

海外通販はチャージバックのリスクが格段に上がる

代引きと併せて導入しておきたい「クレジットカード決済」では、クレジットカード決済には「チャージバック発生のリスク」が存在する点に触れていますが、海外へ通信販売を行う上での「チャージバック発生のリスク」は、日本国内への通販とは比べ物にならない位に高くなります

チャージバック」は本来、不正利用からカード契約者(消費者)を守るため、各クレジットカード会社が用意するシステムですが、これを逆手にとった悪質な行為も存在しているのも事実です。

例えば、実際は自分が欲しくて注文し、自分でカード決済を行っているにも関わらず「支払った覚えがない」とカード会社へ伝え、チャージバック扱いにしてしまうというような行為です。

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この場合、既にショップ側は商品(商材)を提供しているにも関わらずカード会社からは売上入金は無く商品(商材)は相手に無料で渡った形となります。

更に「チャージバック」とする判断が下されてしまった場合、異議申し立てを行った場合でも、ほとんどの場合棄却されてしまいます。

広い世界で、ましてや日本からそのお客に会いにいける可能性などほぼ皆無である事から、海外通販ではこういった「チャージバック」のリスクが格段に上がります

そのため、チャージバック補償(保証)サービスを利用するか、治安が悪そうな国への発送は控えるという事が必ず必要になってきます。

梱包はかなり念入りに行う

これは日本国内では想像が出来ないと思いますが、海外便の荷物への扱い方は、日本では考えられない程「ひどい」です。

また、日本の配送伝票では概ね「われもの」というチェック箇所が存在しますが、海外便の出荷伝票には、そもそも「われもの」に該当するチェックや記載を書く欄すら無いので、海外便の配送に関わる人たちにとって、基本どの荷物への扱い方も同じで、更に荷物を放る、蹴るなどはたやすく想像出来ます。

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実際にEMSを使って中国へ荷物を送った時の話です。中国の税関で問題があったのか、関税の支払いをそのお客様が期限内に行えなかったのかは不明でしたが、EMSにも荷物保管期限の設定はあり、それを過ぎてしまったため一旦荷物が戻ってきてしまいました。(この場合、EMSでは返送送料は発生しません)

このお客様へは再発送分の送料をお支払い頂いた上で、再度出荷を行ったのですが、その戻ってきた時の荷物の姿が「ひどい」状態でした。

ダンボールで梱包を行い、ガムテープで何重にも補強したりとしていましたが、数か所穴があったり、へこんでいる箇所は多数あったりと、何をされたらこんな形になるの?といった姿になっていました。

そのため、海外へ出荷する荷物の梱包は、そんな「ひどい扱い方」に耐えられる事を想定した方法で必ず行う必要があります

荷物に保険が掛けられる分は全て掛ける

EMS(国際スピード郵便)

世界と日本とではかなり異なる「荷物への扱い方」の他にも、海外へ出荷する荷物には「行方不明」や「内容全紛失(一部紛失)」などが、特に治安が悪い国であればあるほど、発生するリスクもかなり高くなります。

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そのため、海外へ出荷する荷物に対して保険が掛けられる分は全て掛けるようにします。

ちなみに「EMS」であれば、内容品が2万円までは無料、その後は2万円ごとに50円の追加料金で、上限額を引き上げることができ保険料金も安く抑える事が出来るのでおすすめです。
(損害要償額の最高額は200万円まで)

EMSの損害賠償制度の詳細を確認する

荷物の出荷は必ず決済確認が出来てから行う

上記のように、外国へ荷物を送る際には、日本では考えられないようなリスクが多く存在しているのが分かります。

そのため、荷物の出荷についても、必ず代金支払い(決済)の確認が出来てから行うようにします。

為替は日本円でも問題はない

各国の為替レートでの決済のほうが、お客からすれば分かり易いのですが、ショップ側からすると為替の変動によるリスクが発生する可能性もあるため、日本円に固定した決済がおすすめです。

また、「日本円での決済になります」と予め明示しておけば、トラブルになる事も無く(実際私はこの事でトラブルになった経験はありません)、日本円為替で運営する事に全く問題はないと思います。

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「STORES」なら英語版サイトや海外発送の設定も可能

STORES(ストアーズ)なら、無料サービスの範囲内で、ボタンの切り替えだけでウェブサイトの英語表記や海外発送の設定も可能となっていて、その際の決済方法もクレジットカードとPayPalに対応出来ます。

本格的な越境ECサイトまでとはなりませんが、リスクも抑えながら簡単に始められるため、お試し用で英語版サイトをSTORESで運営してみるのも手かなと思います。

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